大きな窓からからのぞく、カラフルな食器や雑貨。
三重県菰野町の中でも交通量の多い、国道306号線を走っていると「おやまの雑貨店」のおしゃれな外観が目にとまります。
「どんなお店だろう?」と気になった方も多いのではないでしょうか。

「おやまの雑貨店」はイッタラやマリメッコ、グスタフスベリなどの北欧雑貨を扱う、完全予約制の雑貨店です。
三重県内はもちろん、愛知、滋賀だけでなく、大阪や京都からもたくさんのファンが訪れます。
今回は、エコムクリエーションのお客様サポーター山岡よしみが、おやまの雑貨店の人気の秘密を探ります。
CONTENTS
今回取材させてもらった人

店主 あべさん
三重県菰野町で北欧雑貨を扱う「おやまの雑貨店」の店主。
完全予約制の店舗でありながら、店主の人柄や、マリメッコ正規販売店ならではの商品ラインナップが話題を呼び多くのファンを得ている。
新鮮な気持ちで商品との出会いを楽しんでもらいたいから、自分の好きな商品を2割だけ置く
一歩店内に入ると、色鮮やかな商品が並び、まるで外国に来たような雰囲気です。
ワクワクする品揃えには、きっと店主のこだわりが詰まっているはず。
商品の仕入れのこだわりを、店主のあべさんに聞いてみました。

あべ:
マリメッコのウニッコ柄のマグカップや、イッタラのティーマシリーズなど、人気の商品を多く取り揃えています。
でも実は、お店の商品の2割くらいは、私が好きな商品を置くようにしています。

あべ:
スウェーデンの絵本作家Elsa Beskow(エルサ・ベスコフ)さんの絵柄のマグカップや、ビヨン・ヴィンブラッドの商品は、昔から私が好きだったもの。
おやまの雑貨店の中でも、個性的な印象の商品です。
思い切って入荷して、SNSでも見ていただいて、最近ではこの商品を求めて遠くからお客様が来てくださいます。

あべ:
「この商品、あのお店にもあったよね」となるよりも、新鮮な気持ちで商品との出会いを楽しんでもらいたい。
だから、大手の雑貨店にはないものを置くようにしています。
全商品うち、8割くらいはみんなが好きな人気商品を、あとの2割は私が個人的に好きな商品を置く、というのが良いバランスだと思っています。


マリメッコ正規販売店だからこそ、限定品を取り揃える
あべ:
おやまの雑貨店は、マリメッコの正規販売店です。
日本限定デザインや、季節限定デザインのマリメッコ製品を取り扱えるのは正規販売店だけなので、できるだけ限定品を取り揃えるようにしています。

あべ:
店内のマリメッコ製品の約8割が限定品。おやまの雑貨店なら、限定品を手に取って、選んでいただけます。
どこでも買えるものよりも、おやまの雑貨店だからこそ買える商品を取り扱うようにしています。
押し付けない接客だから、お客様自身が納得のいく買い物ができる
おやまの雑貨店の接客に感動するお客様も多いとか。
私自身、あべさんの押し付けない接客にホッとしたことがあります。
接客にはどんなこだわりがあるのでしょうか。

あべ:
お客様とお話しするときは絶対に押し付けません。
以前、「何となく来ちゃったんですけど、何がほしいかはわからない。」というお客様がいらしたことがありました。
そのときは、「それなら、今回は何も買わなくても大丈夫なので、おうちにある食器を見てみてください。
そうしたら、今必要なものがわかるかもしれません。
それで、おやまの雑貨店で買いたいと思うものがあれば、ぜひまた来てくださいね。」とアドバイスさせてもらったんです。
そしたら本当にまた来てくださって。本当に必要な物を手に入れてもらえたので嬉しかったです。

あべ:
こちらの都合だけで「今これがオススメです!」って言っちゃうと、それきりで終わってしまう気がして。
お客様にとって本当に必要か、今何が欲しいのか、ということを大切にしています。
お客様自身が納得のいく買い物をしてもらえるのが一番嬉しい。
そのほうが、末長く、おやまの雑貨店での買い物を楽しんでもらえると思うんです。

自分が使っている物だから、お客様の生活に合ったアドバイスができる
あべ:
カップルでお買い物を楽しみたい方もいらっしゃいますし、じっくり自分で商品を選びたい方もいらっしゃいますよね。
そういうお客様にはなるべく、こちらからは話しかけないようにしています。
でも、質問いただければ何でもご説明します。
例えば、どんな料理の時に使いやすいとか、使う時のデメリットとか。
お店で販売している商品は、ほとんど自分の家でも使用しているので、お客様の生活に合ったアドバイスができます。

お客様とお店、お互いが気持ちよくいられる距離感だから喜んでもらえる
あべ:
初見でお店の人にたくさん話しかけられたら「何か買わなきゃ」と気負ってしまう気がするんです。
だから、お客様とのほどよい距離感をもつようにしています。
「ピンとこなければ買わなくてOK!またどうぞ〜!」というスタンスなので、気楽に来てほしいですね。
予約制のお店ですが、もちろん無理して買わなくて大丈夫。お店や商品を信頼してから買い物をしてもらうのが良いと思います。

あべ:
アパレルブランドの販売員をしていた時期があるのですが、その頃から、今と変わらないスタンス。
「本当に良いものを本当に欲しがっている人に届けたい」という想いがずっとあります。
もし無理に買わせちゃったら、「あのお客さん大丈夫だったかなぁ......」って心配しちゃう。
お客様と私の精神のためにも(笑)お互いが気持ちよくいられる接客をしたいです。
接客が嬉しかった、と聞いて口コミで来てくれる方も多くて、ありがたいです。
ちょっと頑張ればできるくらいの贅沢で、日常が豊かになる
あべ:
日常が少し豊かになる、というのが北欧雑貨の良いところです。
いきなり憧れの食器を全て手にいれるのは難しいけど、自分が本当に買いたいものや、本当に欲しい物を少しずつ集めることならできる。
ちょっと頑張ればできるくらいの贅沢で、普段の生活が少し楽しくなる。
おやまの雑貨店が、お客様の暮らしを少しだけ豊かにする、きっかけを作れたら嬉しいです。

あべさん自身が、北欧雑貨を取り入れた生活を楽しんでいらっしゃるからこそ、お客様に本気でおすすめできるのですね。
店主の北欧雑貨への愛と、お客様想いの接客が、たくさんの人がファンになる、おやまの雑貨店の魅力だと感じました。
10年後も愛されるお店を目指して。おやまの雑貨店のブランドデザイン制作秘話
「10年後も愛されるお店を目指したい」というあべさん。
あべさんの想いを伺って、エコムクリエーションがおやまの雑貨店のロゴやパンフレット、名刺、ショップカードなどのブランドデザインを制作しました。


あべさんと、デザイナー本瀬の対談を通して、デザインができあがるまでの道のりを深掘りしています。
あべさんの想いが形になるまでの制作秘話。ぜひお読みください。
おやまの雑貨店について
おやまの雑貨店は、三重県菰野町で北欧雑貨を扱う完全予約制のお店です。
営業日やご予約方法はおやまの雑貨店のInstagramをご確認ください。

おやまの雑貨店
三重県三重郡菰野町田光
Instagram:
@oyamano_zakkaten
オンラインストア:
https://oyamanozakkaten.stores.jp/
来店予約 案内ページ:
https://lit.link/oyamanozakkaten