ヤッホー! 山と森が好きなアートディレクターの北住です。
本日は、ジャンプ率を使って、初心者の方でも簡単に効果的なデザインができる方法をご紹介します。
「イラストレーターやフォトショップなんて難しくて使えない。ワードやパワーポイントでいつもデザインしている。」なんて方たちにもできる方法です。もちろん手描きでチラシなどを作る場合にも使えるテクニックです。
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ジャンプ率とは
ジャンプ率とは、チラシやポスターなどの紙面において「タイトル」と「本文テキスト」のサイズ差のことです。この差が大きいほど、効果的なデザインを生み出すことができます。
ジャンプ率を大きくすることで、紙面にメリハリがつき、タイトルなど一番言いたいメッセージを一番目立つようにデザインすることが可能になります。
上のポスターのデザインのようにタイトルではありませんが、一番読んで欲しいキャッチコピーを大きくし、他の文章を小さくすることで、キャッチコピーをより引き立たせることができます。メリハリのついたレイアウトは、デザイン自体もプロっぽくなりますね。
で、ジャンプ率ってどれくらいにしたらいいの?
最低でもタイトルを紙面の1/5のサイズくらいまで大きくしてみましょう。イケるなら1/3でも全然OKです。初心者の方は、タイトルを大きくすることに抵抗がありますので、まずは1/5くらいからスタートしてみましょう。
ジャンプ率は写真にも効果的
ジャンプ率は実は文字だけではなく、写真のレイアウトにも利用することで効果的なデザインができます。
実際のデザインを見てもらった方がわかりやすいですね。
上の写真は、アウトドアメーカーのパンフレットですが、ジャンプ率を効果的に利用しています。「商品の魅力をPRするために、おしゃれなテントサイトの雰囲気を伝える左上のイメージ写真は一番大きく、商品の細かい特徴や性能を伝える写真は小さく」といった感じですね。皆さんの周りにもこのようにレイアウトしたチラシやポスターが沢山ありますので一度探してみてはいかがでしょうか。
少年ジャンプのジャンプ率はやっぱりスゴかった。
ジャンプ率と言ったら、やっぱり週刊少年ジャンプですよ笑。私も今回の記事の為に久しぶりに購入しましたが、やっぱり面白いですねジャンプは。小中高と夢中になって読んでました。聖闘士星矢やドラゴンボール最高でしたね。おっと、つい話が逸れてしまいました。今回は少年ジャンプではなく、ジャンプ率のお話でしたね。
上の表紙写真を見てもらえばわかりますが、まず「ジャンプ」というタイトルです。このタイトルサイズが紙面の1/3サイズくらい大胆にレイアウトしていますね。コンビニや書店に並んだ時に一目でジャンプとわからなくてはいけません。
(一番目立たせる必要があるタイトルに絵や文字が重なっていて「ジャンプの文字が見えてない!」という意見もあるかと思いますが、これは雑誌・漫画系のグラフィックの特徴です。お話するとまた長くなるので、これはまた別の機会に記事にできたらと思います。)
そして画像(漫画のイラスト)もメインの漫画が紙面全体というか、ほぼ全部占めてレイアウトされており、他の漫画のイラストは小さく端の方に掲載されている程度です。
このようにジャンプ率の大きさが紙面にメリハリを生み、一番伝えたいことを読者に一目でわかってもらえるようにしています。この場合、①「この雑誌はジャンプという漫画雑誌ですよ〜!」②「今週号のメイン漫画は、鬼滅の刃ですよ〜!」と。
こう見ると漫画雑誌の表紙も奥が深いですね。
大きくするのはキャッチコピー
初心者の方がデザインする時よくやってしまうのが、タイトル(商品名)を一番大きくしてしまうことです。チラシを見る人(消費者)が知りたいことは、商品名ではなく、その商品の特徴であったり、自分にとってどういうメリットがあるかですよね。キャッチコピーには、そのようなメリットなどが表現されていることが多いです。一概にこれが正解とは言えませんが、ジャンプ率を利用して紙面に差を作るなら、キャッチコピーを一番大きくするのも一つの方法です。