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ディレクターなら知っておきたい撮影ディレクションの工程

ヤッホー! 山と森が好きなアートディレクターの北住です。

今回は、ディレクターやデザイナーなら知っておきたい写真ディレクションの工程を紹介します。

当たり前ですが、カメラマンに「お任せ」なんてパターンはまずありません。デザインを依頼してきたクライントからも「お任せで」と言われることもありません。クライアントは広告作りにおいて素人なので、もしかしたら「お任せ」という言葉を使うかもしれませんが、我々クリエーターは、そんなクライアントに「こんな風に撮ります」という提案だったり、説明が必要です。そこでクライントを納得させ、カメラマンが意図した通りに写真を撮ってもらうために色々な準備が必要になってきます。

1.撮影ラフのデザイン

ラフデザインですが、カメラマンを含めたスタッフ間でのイメージを統一するためのものだったり、クライアントに説明するプレゼン用にしっかり作り込まれたラフデザインなど案件に合わせて色んなラフのカタチがあります。ラフの段階でしっかり決め込んでおくと、撮影当日スムーズに業務を進行できます。

2.クライアント確認 その1

これはとても大事です。この確認、そしてクライアントのOK無しで撮影すると、広告が出来上がった後で再撮影ということも。。。

3.カメラマンと打ち合わせ

ラフデザインをもとにどんな風に何を撮りたいかなどを協議します。カメラマンと一緒にどんどんアイデアを出し合う。撮影の工程で一番楽しいパート。内容に合わせてスタイリストやメイクが必要かどうかも検討します。

4.ロケハン

内容に合わせた撮影場所の選定。実際に現地に行き、イメージ通りの場所か、撮影の邪魔になるものはないかなどをチェック。時間があればテスト撮影も行います。撮影場所が野外なら日光の影響が大きいので、本番撮影と同じ時間帯で現地チェックすることが望ましいですね。

5.撮影前日

スタッフ間での最終確認はもちろん、準備物に忘れ物がないかチェックしましょう。カメラ機材以外においてもカメラマンが全部準備するのか、ディレクターが準備するのか前もって確認しておきましょう。当日備品が無くて撮影できませんなんてことにならないように。もちろん天気予報の確認も忘れずに。

6.撮影当日

撮影当日はトラブルなど予想外のことが発生します。そんな時もディレクターは、焦らずケースバイケースで現場を仕切ることが大切です。ディレクターがオロオロすると現場に不安が走り、上手く撮影が進行できませんので、ハッタリでも良いのでディレクターはドンと構えておきましょう。

7.写真の選定

1カットの撮影でも何百という写真の中からデザインの意図にあった写真を選定します。事前にラフデザインを作っておけば、この段階であまり迷うことはありません。

8.デザイン

ラフデザインでイメージしていた通りのビジュアルに仕上がるように、色合いなどを調整し、デザイナーと共にデザインを作り上げていきます。

9.クライアント確認 その2

印刷物なら印刷に入る前、WEBならコーディングなどに入る前に、一度クライアントチェックを行います。

10.写真レタッチ、色校正

写真に手直しがあればレタッチなどを行う。色校正も行います。本番印刷とは色の出方は違いますが、その辺りも想定して、印刷会社に指示を出します。

11.本番印刷、完成

工程1〜10をしっかり行うことで、最初に提案したイメージ通りの色合い・仕上がりになり、見た人に強く訴えかける広告ビジュアルが完成します。