みなさん御在所岳ってご存知ですか?
そうです、紅葉で有名な三重県にある山です。
では、御在所ロープウエイのキャンペーンページやポスターを見ました?
なんていうか、かなり攻めてません?
御在所ロープウエイのポスターなどは落ち着いたイメージのものが多かったはず。
ところが、今回はいままでのイメージを一新したインパクト抜群のデザインになっています。
そこでキャンペーンページとポスターを担当した、デザイナーの和田さんを直撃しました!
インタビューする人:マッキー
いなべ市生まれ、いなべ市育ちの29歳。本業はキャンプ場スタッフ。残り少ない今年の目標は『早寝早起き』
インタビューされる人:和田 木綿子 / Yuko Wada
千葉県生まれ、いなべ市在住の26歳。山あり動物ありのドキワクライフを楽しむ毎日。残り少ない今年の目標は『足をぬくめる』
マッキー:…ということでインタビューさせていただきますが、ここってロープウェイのゴンドラ内ですよね?
和田:そうですよ。せっかくならここでお話をした方が楽しいじゃないですか!
マッキー:あ、はい。(すごくアクティブな人だなぁ)
CONTENTS
御在所ロープウエイさんからの依頼はどんなものだったの?
マッキー:このポスターを初めて見た時「かなり攻めてるなぁー」と印象的でした。
御在所ロープウエイさんからの依頼はどのようなものだったのですか?
和田:サイトやポスターを制作するにあたり、御在所ロープウエイさんから頂いた要望は大きく分けて3つでした。
- 「御在所ロープウエイは元気だよ!」とみんなに伝えたい。
- 「紅葉=しんみり」というイメージを変えたい。
- とにかくたくさんの人に来て欲しい。
マッキー:この要望があのサイトやポスターのもとになったんですね。
和田:でも、制作する前にひとつ気になることがありました。
それは「とにかくたくさんの人に来て欲しい」という要望について。
マッキー:僕的には一番優先すべき項目だと思うんですけど、違うんですか?
和田:もちろん、それはとても大切なことです。でも、サイトやポスターを通して、誰に魅力を伝えたいのか。
いわば、サイトやポスターのターゲットは誰なのかと考えた時に、不特定多数の人をターゲットにするのは得策ではないと思いました。
マッキー:それはなぜでしょうか?
和田:50〜60代の方ってすでに御在所の魅力をご存知なんですよね。もちろん、御在所の紅葉が綺麗ということも知っている。
なので、こちらからアピールをしなくても御在所に来てくれるんです。
でも「休日だから御在所へ遊びに行こう!」と考える若いファミリーや学生さんはそう多くいません。
マッキー:確かに。正直僕も休日に御在所に行くかというと...う〜ん。
和田:そこでエコクリから御在所ロープウエイさんに
普段テーマパークに遊びに行くようなファミリー層や大学生をターゲットにしましょう
と提案しました。
その層に魅力が伝われば、結果的に御在所ロープウエイに来る方々も増えることになります。
マッキー:なるほど。ターゲットを明確にすることで、訴求力を高めるわけですね!
ヒアリングするうえで大切にしていること
依頼者と目的を共有する
マッキー:御在所ロープウエイさんに限らず、ヒアリングする時に和田さんが大切にしていることは何ですか?
和田:まずは目的を共有することです。今回のケースでは、キャンペーンを通じてどういうことをしたいのかを共有しました。
目的を共有することで、エコクリと依頼者で一緒に創り上げていくという意識も高まりますから。
マッキー:ヒアリングって何回も重ねていくものですよね。
ヒアリングを重ねることで、依頼者が考えていた当初の目的が違う形になることもあるんですか?
和田:もちろんありますよ。
御在所ロープウエイさんの場合だと、ヒアリングを重ねたりこちらからの提案があったりしたことで、「とにかくたくさんの人に来て欲しい」という目的が、「若い人たちにも“御在所に行ってみたい!”と思ってもらう」という形に変わりました。
要望に行き着くまでの経緯をしっかりと聞く
和田:もちろんヒアリングで大切にしていることは1つではありません。
要望に行き着くまでの経緯をしっかりと聞くことも大切にしています。
マッキー:要望に行き着くまでの経緯とは?
和田:今回、御在所ロープウエイさんからは3つの要望を頂きましたが、その要望に行き着くまでにスタッフさんたちの間で会議があったと思うんです。
そこで要望が完成するまでに、どのようなことを話し合ったかも聞くようにしています。
いわば“要望の前段階”のところに、純粋な想いが隠れていたりするので。
マッキー:すごく丁寧にヒアリングするんですね。そこまで聞いてもらえると依頼者側もすごく嬉しいはず。
和田:あとは、私が純粋に聞いてみたいからってのもあるんですけどね!(笑)
エンドユーザーの存在を忘れない
和田:ヒアリングとは少し離れてしまいますが、エンドユーザーの存在を忘れないようにしています。
マッキー:エンドユーザーとは、僕みたいな利用者のことですね。
和田:「エンドユーザーが求めているものってなんだろう?」って私自身も同じ立場に立って考えますし、そのイメージを依頼者さんとも共有します。
マッキー:なるほど。目線を合わせて考えてくれるのは僕らにとっても嬉しいです!
和田:今回のケースだと、エンドユーザーはコロナ禍で間違いなくストレスを抱えていると思います。
そこでキャンペーンサイトやポスターは、「御在所はコロナで抑えてた欲を発散できる場所だよ!」ということが伝わるハツラツとしたものにしようとなりました。
これもヒアリングや、エコクリだけでなく御在所ロープウエイさんからも提案があったからこそできたことです!
キャンペーンサイトのデザインでこだわったところ
マッキー:ポスターだけでなく、キャンペーンサイトもインパクト抜群ですよね!
ちなみにこだわったことってあるんですか?
和田:ありますよー!まずはファーストビューのインパクトにこだわりました。
マッキー:やっぱりインパクトが強いと、続きも見たくなりますもん!実際に僕もそうでしたから。
和田:狙い通りです(笑)ページをスクロールしたくなるようなデザインに仕上げています。
あとは、ポスターからサイトへ飛ぶ人もいるので、情報をわかりやすく整理しました。
マッキー:確かに!言われてみればサイトの情報はしっかりと整理されていて、見やすかったです。
和田:せっかくサイトに訪問してもらっても、わかりにくくてサイトの中で迷子になってしまったら意味ないですからね。
インタビューを終えて
マッキー:すごく丁寧なヒアリングがあったからこそ、今回のようなインパクト抜群なものができあがったのですね。
和田:我ながら良いものを作ることができました(笑)
マッキー:和田さんから依頼者であるお客様に伝えたいことはありますか?
和田:実際のところ、依頼者からヒアリングを通して吸い上げられる情報には偏りや限界があると思います。
でも、それらをもとに本来の目的や要望を汲み取り具現化するのが私たちの仕事だとも思っています。
マッキー:和田さんの仕事に対する信念も素敵ですね。
僕自身の紹介サイトも作ってもらおうかな?
和田:いいですよ! では、まずマッキーさんのことを教えてください♪
マッキー:わかりました。高校時代に貰ったバレンタインチョコの数は0個です!
和田:えっと、そういう悲しいやつはいらないです…。
御在所ロープウエイさんの声
今回のプロモーションについて、御在所ロープウエイさんから感想をいただきました!
- ターゲットの絞り方がよかったため、グループ登山の若者が増え、唐揚げへの反応もよかった。
- 肌感覚だが個人的には大成功だと思っている。
- 「どうした御在所ロープウエイ!?」という狙い通りの反応をもらえた。
- ポスターの前で立ち止まる人が多くなり、素通りはなくなった。
- 今後も季節に応じたターゲットに向けてご協力をお願いしたい。
マッキー:とても大好評じゃないですか!
和田:ありがとうございます!
ここまで言ってもらえるとデザイナー冥利に尽きますね(笑)
【あとがき】御在所は若い人たちも楽しめる場所だよ!
インタビュー&取材という名目のもと、マッキーは御在所岳をちゃっかり楽しんできました!
ゴンドラから見える景色を楽しんだり
和田さんと一緒に三角点ではしゃいだり
サクサク熱々の唐揚げをいただいたりしました!(これ本当に美味しかったなぁー)
正直、御在所って若い人でも楽しめるのかなー?と疑問だったんですが、いまは間違いなくこう言えます。
御在所めっちゃおもしろいんですけどー!!
ぜひ、みなさんも行ってみてくださいね。
御在所岳は季節ごとに違った顔が見られるので、それも素敵ポイントのひとつですよ。
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マッキー、帰宅後
マッキーはテンションが上がりすぎて、彼女に御在所の魅力をプレゼンしまくってしまいました(笑)