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ディレクション費とは?ホームページ制作の謎をなくそう#1

こんにちは。CEOの山岡(@zabuton_zabuton)です。

ホームページ制作を初めてプロに依頼するとき、見積書の項目や営業さんが喋っている言葉の意味が分からない! なんてこと、ありませんか?

今回は、見積書の項目のひとつ、「ディレクション費」について解説します。決して”謎のあやしい費用”などではありませんのでご安心ください。

ホームページ制作の見積書(例)

まずは見積書をご用意しました。こちらは当社のフォーマットで作った見積書の内訳です。内容は、WordPressを使ってホームページを制作する場合の見積りです。

ディレクション費は「1式」として見積もっています。※参考価格です。

項目数量単価金額
ディレクション費1式134,000円134,000円
システム設計費1式54,000円54,000円
デザイン費4人日40,000円160,000円
コーディング費4人日40,000円160,000円
WordPress構築及び機能開発3人日50,000円150,000円
UI/UX/操作感調整費0.5人日50,000円25,000円
動作確認及びテスト費0.5人日40,000円20,000円
公開作業費0.5人日40,000円20,000円

ページ構成をサイトマップにするとこんな感じです。

ディレクターとは?

ところで、ディレクターという職業をご存知でしょうか。ディレクションとは何なのか、イメージできますか?

テレビ番組などで番組制作を担当しているプロデューサーの次に偉い人、みたいな印象を持っている人もきっといますよね。その下にアシスタントディレクターがいて、ADって呼ばれてて、ときどきテレビに出てきたり、みたいな。

テレビの番組制作や映画製作、ゲーム制作、ホームページ制作、デザイン業務などジャンルは様々あるものの、制作業務の責任者のことはみんなディレクターと言います。

ディレクターの仕事

ディレクターの主な仕事は、受注したプロジェクトの進行管理や予算管理を行うこと。工事現場でいうところの現場監督にあたります。また、依頼された案件のことをプロジェクトと呼びます。

デザイン会社でディレクターが必要なのは、ホームページ制作だけではありません。ロゴやチラシ、印刷物などのグラフィックデザインにもディレクターが参加して、デザイナーと一緒にプロジェクトを進めていきます。

こちらの記事ではチラシ制作を通じて、デザイン会社のディレクターというお仕事を紹介していますので、よかったら参考に読んでみてください!

ディレクターが担当する仕事の範囲は、

  • プロジェクトが期日通り納品できるよう管理する
  • プロジェクトが予算内に仕上がるよう管理する
  • デザイナーに指示を出す
  • コーダーに指示を出す
  • カメラマンやイラストレーター、ライターなどに仕事を依頼する
  • ホームページや印刷物の仕様を決める
  • クライアントへの説明
  • クライアントが抱える不明点の解消
  • その他、デザインとコーディング以外のすべて

最後のひとつは、「どういうこと!?」って思いますよね。ときどき、制作チームそれぞれの分担でカバーできない狭間のタスクがあります。例えば、カメラマンが撮影した写真を用途別にフォルダ分けする作業など。カメラマンには用途まで分からないし、デザイナーにやってもらうのは業務範囲が違うんじゃないか? ということでディレクターが担当したりします。

他にも、時間が無いのに人手も足りない! など作業を任せられる人がチーム内にいない場面があります。そんなときはディレクターが解決しなくてはなりません。チームメンバーを補充したり、最悪自分でデザインしたり、コーディングしたり、入稿したりします。

ディレクターは、プロジェクトを成功させるためにとても重要な人物なんです。

ディレクション費とは?

つまりディレクション費とは、主にディレクターの人件費になります。

どんなホームページにするか?」「どんなシステムで実現するか?」「どんなページ構成がより効果的か?」を提案したり、打ち合わせしたり、擦り合わせて決めていきます。こういった意見の集約を行う費用は、企画費や要件定義費、情報設計費として項目が分かれていることもあります。ただし数十万円〜数百万円の小規模なホームページ制作の場合はディレクション費に含まれることが多い印象です。

お互いに遠方の場合、打ち合わせのための旅費や交通費が必要になることがあります。その経費もディレクション費に含むことがあります。会社によっては別途「諸経費」などの項目で見積もることもあります。

ディレクター以外にも、

  • アートディレクター: デザイン領域に長けた責任者。
  • テクニカルディレクター: エンジニアリング領域に長けた技術面の責任者。
  • クリエイティブディレクター: アートディレクターより幅広い視野で上流から指揮できる責任者。

などの専門的なディレクター達がプロジェクトに関わることがあります。関わるディレクターが増えるとディレクション費も増えます。

ディレクション費の費用感

制作費全体の○○%(当社のパターン)

当社の場合、こちら。見積金額に応じて費用が変わるパターンです。

どこまでディレクション費に含むかはデザイン会社によってバラバラですし、その業務内容次第で決まります。当社の場合、プロジェクトにもよりますが、見積金額の約25%がディレクション費の目安です。

参考価格:見積金額全体の10〜30%

人日単価

ディレクターの稼働日数に応じて費用が変わるパターンです。

参考価格:40,000円/日〜

人月単価

ディレクターの稼働月数に応じて費用が変わるパターンです。複数のプロジェクトを掛け持ちしている場合は安いですし、大きなプロジェクトで専属となる場合は1ヶ月あたり100万円を超えることもあります。

参考価格:200,000円/月〜

最後に

ホームページ制作において、やはり見た目をデザインしたり動くようにする”制作側”が主役だと思います。その裏側で、プロジェクトを予定通り完了させるためにはディレクターの存在がとても重要となります。制作の過程でひとつひとつ話し合い、トラブルや不測の事態にも責任を持って対応するディレクターがいるからこそ、期待通りのホームページが出来上がります。

ディレクション費は、良いホームページを作るために必要なもの、ということが伝われば嬉しいです!