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F値をマスターするだけでワンランク上のおしゃれ写真が撮れる。

こんにちはー!エコクリのお客様サポーター&カメラマンの山岡よしみです。

背景が綺麗にボケた、おしゃれな写真を撮りたい!と思ったことはありませんか?背景のボケにはF値が大きく関係しています。

いつもはオートで写真を撮っている方も、この記事を読んだらきっと説明書を開いて、F値を調整してみたくなるかもしれません。

F値とは?

F値とは、レンズの焦点距離を有効口径で割った値であり、レンズの明るさを示す指標である。
 ----Wikipediaより

というと、ちょっと難しく感じるかもしれませんが、今回は主にF値を変えるとどんな効果があるのか書いていきますね。

F値は「絞り値」ともよばれ、レンズを通る光の量を調節する絞り具合を表しています。

カメラの中に何枚かの板が折り重なってできた「絞り」があり、板がない部分(=穴の開いた部分) に光が通ります。
絞り具合を小さくすれば、穴が大きくなるのでレンズを通る光の量は多くなり
絞りを具合を大きくすれば、穴が小さくなるのでレンズを通る光の量は少なくなります。


F値を変えると、何が変わるの?

F値を変えることで調節できるものは「レンズを通る光の量」。
光の量が変わるので、もちろん写真の明るさが変わります。

その他にもう一つ意識しておきたいのは、ボケ具合です。

親指と人差し指で丸い形をつくって、その穴から覗くと遠くのものもハッキリと見ることができますよね。
指で作った穴の大きさを、カメラの絞り具合だとイメージするとわかりやすいかもしれません。小さい穴から覗くとハッキリと見えるということは、たくさん絞って穴を小さくすると、ボケ具合が小さくハッキリ写るということです。

ということは、F値を変えると......

  • 明るさが変わる
  • ボケ具合が変わる

F値が小さいほど明るさ・ボケ具合は大きくなり、F値が大きいほど明るさ・ボケ具合は小さくなります。

実際にF値を変えて撮ってみるとこんな感じ。

F値を変えると明るさが変わる

マニュアルモードで、F値だけを変えて撮ってみました。

F1.6
F3.5
F6.3

F値が大きいほど、暗く(明るさが小さく)なっていますね。

F値を変えるとボケ具合が変わる

写真が暗いとボケ具合がわかりにくいので、今度はAモードで、F値の変化に連動して明るさが調整されるように撮ってみました。

F値が小さいほど奥にあるものがボケて、F値が大きいほど奥にあるものもくっきりと写っているのがわかります。

F1.4
F6.3
F14

どんなときにF値を変えるといいの?

撮りたいものに合わせてF値を変えると、表現の幅が広がります。
下記は一例です。優しいイメージで撮りたいとか、パキッとしたイメージで撮りたいとか、表現したいことにも合わせてF値を調整します。

小さいF値で撮るのにおすすめなもの

背景がよくボケる小さいF値で撮るのは、明るく可愛らしい雰囲気で撮りたいものがおすすめです。例えば、赤ちゃんやペット、女性など。ふんわりしたイメージで撮りたいときなどに。

優しいイメージで撮りたいとき

大きいF値で撮るのにおすすめなもの

大きいF値で撮るのは、細部までくっきりと写したい景色や建物など。また、シャープなイメージで撮りたいときに。

パキッとしたイメージで撮りたいとき

最後に

いつもはオートで撮っているあなたも、まずは気楽にAモード(絞り優先モード)に挑戦してみてはどうでしょうか。Aモードなら、F値以外の設定を自動調整してくれるので、簡単にF値の効果を実感しやすいです。きっと撮るのがもっと楽しくなると思います。
F値を大きくしても明るくとりたいというときは、ISO感度も変えてみると良いかもしれません。→ISO感度について